富士山・登山道で取り残された7歳児、保護した「宝永山荘」に署長感謝状 他の山小屋と連携、父…

2026/08/30 08:29 

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 富士山の登山道に取り残された小学校低学年の男児(7)を保護して救助活動に貢献したとして、富士宮署は26日、富士宮口6合目の「宝永山荘」に署長感謝状を贈った。同山荘で贈呈式が行われ、鈴木康之署長が「大きな事故につながる恐れもあった中で早期に発見し、適切に保護していただいた」とたたえた。
 同山荘と同署によると、20日午前7時ごろ、従業員が付近のベンチに1人で座っている男児を発見し、声を掛けた。男児は同日早朝から40代の父親と中学生の兄と一緒に登り始めたが、疲労で登れなくなり、父親は先に進んだ兄を追いかけるため、男児にベンチで待つように伝えた。
 当時周辺には霧が立ちこめ、気温は十数度。防寒具は持っていたもののリュックの中身は菓子と飲料1本のみで、所持金はなかった。事情を聴いた従業員は山荘に招き入れ、同署に通報。他の山小屋と連絡を取り合って父親を探し出した。呼び戻された父親は警察官から厳重注意を受け、反省の態度をみせたという。
 代表して渡井環さん(54)が感謝状を受け取った。スタッフの間では普段から登山客の様子に目を配るよう心がけていて、渡井さんは「(感謝状は)人助けをしただけなので驚いている。子どもに何事もなくて良かった」と振り返った。
 同署によると、7月10日から8月24日までの富士宮口での遭難事故による出動件数は43件。既に昨シーズンの全体件数(24件)の2倍近くに及ぶ。特にグループで登っている登山者が負傷や疲労で動けなくなり、仲間に置いていかれる事案が相次いでいるという。鈴木署長は「一番体力のない人、経験のない人に合わせるのが登山のルール。もし調子が悪くなった時には勇気を持って引き返してほしい」と呼びかけた。
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