「がんは早く見つければ見つけるほどよい」って本当?

2026/08/21 09:54 

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 「がんは早く見つければ見つけるほどよい」と思われがちです。しかし実際には、どんな検査でもよいわけではありません。国が推奨するのは、がんによる死亡を減らす効果が科学的に示され、誤った判定や過剰診断などの不利益を考慮しても、受ける意義があると判断された検診です。
 現在、国が推奨しているのは、胃がん、子宮頸[けい]がん、乳がん、肺がん、大腸がんの五つのがん検診です。これらは国内外の研究成果を総合的に評価し、専門家による検討を経て定められています。
 一方で、がん検診には不利益もあります。がんがないのに「異常あり」と判定されて不要な精密検査を受けることや、一生症状が出なかった可能性のあるがんまで見つけて治療してしまう「過剰診断」などです。そのため、がんを早く見つけられるだけでは十分ではありません。がんによる死亡を減らす効果があり、こうした不利益を上回る意義があるかどうかが重要です。
 やまもと・せいいちろう 東京大大学院医学系研究科修了。保健学博士。国立がん研究センター部長を経て現職。米国立がん研究所、内閣官房、世界経済フォーラム第4次産業革命日本センターなどに出向。専門は疫学・生物統計学、ヘルスコミュニケーション。
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