脱サラ茶農家が拓く“静岡茶の未来” 海外赴任先でニーズ実感「日本一の産地がなぜ…」 郷土愛…

2026/07/25 09:16 

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 静岡茶を世界へ―。静岡市駿河区の石井宏和さん(40)が、大手企業を退職して家業の茶農家に転身した。海外駐在時に世界的な抹茶人気を確信し、生産・加工からブランディング、輸出までを事業化する構想で挑む。茶産業の行く末を案じる郷土愛が原動力となり、荒廃茶園の継承にも乗り出した。
 石井さんは大学卒業後、トイレメーカーTOTOに入社し、30代のうち6年間を赴任先のタイと中国で過ごした。その後に経営学修士(MBA)を取得したスペインを含め、各国での暮らしで気づいたのは抹茶消費の定着ぶり。健康志向の高まりを受け、ラテやスイーツの素材として市民に浸透していた。
 「巨大な市場でこれほどニーズがあるのに、なぜ日本一の産地が低迷するのか」。幼い頃から生活の一部だった静岡茶の魅力も今の苦境も知るだけに、もやもやした気持ちを募らせた。仕事で販売促進やマーケティング、採用と幅広くビジネス経験を積むにつれ、「『キャリアを落とし込めば勝負できるのでは』『自分がやらなければ』という使命感に変わった」と振り返る。退職後は外資のコンサルティング会社で事業戦略や市場開拓のノウハウを学んだ。
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