「蛍光灯からLED」交換ミスは火災リスクに 知らないと怖い「照明器具の落とし穴」

2026/05/02 08:44 

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 2027年末までに蛍光灯の製造や輸出入が段階的に禁止されるのを前に、静岡県内の家庭でも蛍光灯を発光ダイオード(LED)ランプに置き換える動きが広がりつつある。ただ、照明器具をそのままにして蛍光灯を付け替えるだけでは事故につながるケースもあり、家庭で注意が必要だ。
 「LEDランプへの買い替えを相談するお客さまがだんだん増えてきています」。直管形や環形など、さまざまな形のLED照明器具が売り場に並ぶ富士市の「コジマ×ビックカメラ富士店」。店員の須原翼さんは、来店客の関心の高まりを感じている。店頭には、LEDランプへの交換を勧めるポップなども飾り、啓発しているという。
 照明器具の製造会社などでつくる日本照明工業会(東京)のまとめによると、25年12月末時点の既設照明のLED化率は66・4%。20年度時点では45・7%だったので、蛍光灯からの切り替えは一定程度進んでいる。同会のインターネット調査に基づく、蛍光灯の製造終了に関する認知度は25年8月時点で40・8%となっている。
 ただ、照明器具の交換にはリスクが伴う場合がある。製品評価技術基盤機構(NITE)によると、蛍光灯をLEDランプに置き換える方法は「照明器具ごと交換」と「既設の照明器具のまま蛍光灯をLEDランプに交換」の2通りに大別できる。特に注意が必要なのは、照明器具を替えずにランプ部分だけを交換する場合だ。
 蛍光灯の点灯方式には点灯管(グローランプ)を用いるグロースターター方式、インバーター(半導体)式、ラピッドスタート式があり、交換時はそれぞれに対応したLEDランプを選ぶ必要がある。NITEが受け付けた製品事故情報では、ラピッドスタート式の蛍光灯器具にLEDランプを取り付けたが必要な工事をせずに使用したため、部品がショートして出火した▽グロースターター式の蛍光灯器具にLEDランプを装着した際に点灯管を取り外さなかったため、点灯時に過電流が流れて異常発熱しランプの一部が溶けた―などの事例があったという。
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