「春の営み」ふわり華やぐ花音 さえずり響く野山 静岡県内の野鳥たち

2026/04/23 10:06 

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 静岡県内の野山や川沿いを淡く染める桜のころ、冬鳥は北へ、夏鳥は帰ってくる。ふわりと華やぐ景色の中、野鳥たちの春の営みが息づく。
 春風―川沿いのソメイヨシノ並木は満開を過ぎ、花びらが風に舞う。桜の花が幾輪もくるくると頭上から降ってきた。繁殖地に向かう途中のニュウナイスズメは桜の蜜を好み、花の根元をくわえて吸う。中には根元を切り落として蜜を吸う「花ラッパ」と呼ばれる姿を見せる個体もいる。
 息吹―新緑の河津桜並木に差し込む柔らかな朝の日差し。茂みから甲高い鳴き声が響き、小さな鳥が枯れ枝に止まった。モズのひなが巣立ちを迎えた。羽をふるわせ、大きく口を開けて親からの餌をねだる姿は愛らしい。親鳥は周囲を念入りに警戒し、何度か安全な場所へひなを誘導してから、ようやく餌を与えた。
 鳥交る(とりさかる)―田園地帯の一角に広がるレンゲ畑。あぜ道にはアオサギが舞い降り、スズメは畑で餌をついばむ。その上を飛び回るのはツバメ。時折、低空をかすめるように飛び、空中で虫を捕らえる。緑あふれる野山に、命をつなぐさえずりが響き始めた。
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