浜松城を再び桜の名所へ 老齢化や衰弱進む樹木…市が治療と更新に本腰

2026/03/24 09:21 

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 浜松市は2026年度、浜松城公園(同市中央区)の桜の再生を本格化させる。かつて市内外から大勢の花見客を集めた公園の桜は老齢化や病虫害などで衰弱が進み、本数や開花数は減少の一途。治療と更新に取り組み、桜の名所の復活を目指す。市を代表する観光名所として公園全体を再構築し、中心市街地の回遊性を高める狙いもある。
 「昔は花見の人出がすごかった。どこにでもシートが敷かれていて歩けないほど。散った花びらで地面が見えなかった」。浜松城で3月初旬、観光客の案内を終えた浜松観光ボランティアガイドの会の高羽百代さん(70)は往時を振り返った。浜松城や元城町東照宮などへのガイド業務の傍ら、樹勢の変化を肌で感じていたという。
 ソメイヨシノの寿命は60〜80年とされ、戦後復興期から高度経済成長期に植えられた桜の世代交代が全国的な課題になっている。浜松城公園も同様で、1958年の天守閣再建に合わせて市民寄付などで植樹された桜の多くが衰え、市は天守閣周辺の桜の健全度調査や苗木の育成に着手した。
 2026年度は調査の範囲を拡大し、治療や更新に本腰を入れる。公園全体の桜の状況を把握し、29年度までの年次計画も策定する。既に企業や団体から寄付の申し出があることを追い風に、広く寄付を募る啓発活動にも取り組む。
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