「緑茶を飲む」「友人に会う」⇒高齢者の幸福感に関係? 聖隷クリストファー大、浜松医科大など…

2026/03/24 09:56 

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 お茶をよく飲む高齢者ほど幸せを感じており、さらに、ひと月に会う友人の数も重要な役割を果たす—。聖隷クリストファー大、浜松医科大、東京科学大の研究グループが、緑茶の摂取と、人と人とのつながりの構成「ソーシャル・ネットワーク」(SN)のサイズ、幸福感の三者の関連について世界で初めて同時に検討し、三者に関連があることを統計的に確かめた。約1万5千人を対象に調べた結果、1日に4杯以上緑茶を飲み、1カ月間に会う友人の数が多い人の幸福感が相対的に高いことが示されたという。
 各大学などが加わる大規模研究「日本老年学的評価研究」の2016年の調査データを用いて、国内39自治体の65歳以上の約1万5千人を研究対象にした。幸福感は低い順に1から10までの数字を選んでもらい、「1日当たりに飲む緑茶の杯数(0、1、2〜3、4杯以上)」、「1カ月に会う友人の数=SNのサイズ(0、1〜2、3〜5、6〜9、10人以上)」などと併せて調べた。
 幸福感が8以下を選んだ群では、会う友人の数が10人以上の割合が低水準だった。幸福感が9または10の群は、会う友人の数が10人以上の割合が高かった。
 会う友人の数、緑茶の摂取量、性別、所得などを含めた解析では、緑茶摂取量が1日4杯以上の群は幸福感が高く、会う友人の数が多いほど幸福感が高く、統計的に関連が見られた。
 統計的な分析で、緑茶の摂取量と幸福感の関連のうち、約3割は「友人の数」が媒介因子として関わる「間接効果」があることも確かめられた。
 聖隷クリストファー大の吉里心希助教(本名・柴田めぐみ)=浜松医科大医学部健康社会医学講座博士号取得=、同講座の尾島俊之教授、東京科学大の相田潤教授が調査に取り組んだ。吉里助教は今後の課題として「三者の詳細な因果関係については、2016年という一時に絞った横断的な研究だけでなく、3年後、6年後と追って調べる縦断的な研究が必要」と指摘した。
 結果は英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
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