ヤマハの横浜・音楽体験型施設、オープン1年半で来館120万人 楽器初心者でも楽しめる工夫と…

2026/02/26 11:30 

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 ヤマハは、横浜市の体験型ブランド店「ヤマハミュージック横浜みなとみらい」で、楽器初心者らが購入意向にかかわらず気軽な演奏体験を促す仕掛けを充実させ、顧客開拓を図っている。来館者は2024年6月のオープンから25年12月までの約1年半で累計120万人を達成。体験を通じて商材購入につながる事例も出ている。

 ブランド店は、オフィスや商業施設が集積する地区の複合施設「横浜シンフォステージ」の1〜3階。2階にはギターやバイオリンなど11種の体験スペースを備え、レクチャー動画を視聴しながら一人でも挑戦できる。チェロのブースを訪ねた大阪府の大学4年の女子学生(22)は「初めてでも意外に弾けた。いろいろな音に触れられて良い」。音を出せた新鮮さや楽しさを感じて購入を決めた来館者もいて、山浦敦社長は「当初の想定以上に、楽器を演奏してみたいとの機運を喚起する効果が大きかった」と受け止める。
 施設入り口付近の「ミュージックキャンバス」は、壁一面に配置したディスプレーや立体音響、AI伴奏による楽器演奏の融合で「没入感」を演出して出迎え、演奏が楽しめるカフェも気軽に立ち寄れる空間づくりに一役買う。大人向けに運営する音楽教室は立地の利便性を含めてニーズが高く、昨年6月からは子ども向け教室の展開も始めた。

 ヤマハは顧客接点の拡大へ首都圏でのブランド発信を強化している。東京・銀座の直営店は本格的な演奏者らを対象にコンテンツや場を提供し、横浜は集客力を生かした幅広い層への発信、24年11月に渋谷サクラステージ内に開設した施設は、若年世代をターゲットに最新の楽器・技術の体験拠点としている。機能をすみ分けながら、楽器や演奏の魅力を訴求する。
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