掛川・横須賀城跡三の丸に「希少な工法」 発掘調査で「玉石積み石垣」発見 静大名誉教授「絵図…

2026/01/10 09:28 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 掛川市山崎の国指定史跡横須賀城跡三の丸の発掘調査で昨年12月、外堀の南東の角から江戸時代末期の玉石積み石垣が見つかった。市文化・スポーツ振興課によると、近世の城で丸い石を積む工法は横須賀城のみだといい、全国的に珍しい石垣の構造を確認できる貴重な発見だという。
 出土したのは、城下町からよく見える南東の隅の石垣。一緒に出土した瓦などから、嘉永7(1854)年に発生した安政東海大地震で倒壊した石垣を築き直したことが考えられるという。
 史跡横須賀城跡整備委員会の静岡大名誉教授小和田哲男委員長は現代に伝わる横須賀城の絵図に触れながら「絵図どおりの石垣が発掘調査で出てきたことは画期的な成果」とコメントした。滋賀県立大名誉教授の中井均委員も「1石目を据えたのちに2石目を少しずらして積む工法が明らかとなった意義は大きい」と評価した。
 三の丸があった地は昭和年代に工場造成のために大きく改変されていて、地元の要望もあって約20年前に公有地となった。同課の柴田慎平学芸員は「改変の激しい地点でちゃんと残っていた。外堀の位置や積み方が明らかになったのは良い発見」と語る。
 調査結果は三の丸跡整備の参考にする。石垣は遺跡の保存のため、すでに埋め戻した。同課は3月に発掘調査報告会を開く予定。
 <メモ> 横須賀城は戦国時代に、高天神城(掛川市上土方嶺向)攻略の拠点として徳川家康の命によって築城され、280年にわたり横須賀藩の中心となった。城の周辺はかつて川底だったため、周辺の山中などで丸い石がたやすく入手できたとみられる。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報