“偽警察官”詐欺 県境越え阻止 静岡、山梨のファミマと静岡県警、チラシで最新手口啓発

2025/08/25 10:00 

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 静岡県内で急増する警察官がたりの特殊詐欺被害防止対策に向け、静岡県警は8月からコンビニ大手「ファミリーマート」の静岡、山梨両県域にある店舗と連携した啓発活動を新たに始めた。特殊詐欺被害防止で山梨県警とも連携し、県域を越えた取り組みは初の試み。最新の啓発チラシを店内に掲げるなど両県計約600店舗で順次展開を進める。
 8月上旬、静岡市葵区鷹匠のファミリーマート静岡鷹匠店に静岡県警生活安全企画課の杉山慎一課長補佐が訪れ、店舗オーナー野末公孝さんらと啓発チラシをレジ前に張り出した。同店では一日平均約800人の利用があり、来店客の年齢層は幅広い。警察官がたりの詐欺は若年層も多く狙われていることが特徴の一つ。野末さんは「いつも来てくれる人たちに詐欺被害に遭ってほしくない」と願う。
 今回の連携は、6月末にファミリーマートの店舗指導担当者を対象にした県警の防犯講話がきっかけだった。被害実態や手口に関する知識を常にアップデートしていく必要性などを伝える講話内容を踏まえ、両者で連携を模索した。日常の生活圏で注意を促そうと企画し、最新の手口を伝えるチラシに差し替えていく。
 同席したファミリーマート静岡・山梨リージョンの今井健治部長は「地域の安全安心を担うコンビニとして、店舗網を生かして被害を減らしたい」と語った。
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