熱海で「ホテル建設ラッシュ」 訪日客や平日の宿泊数増加へ、雇用確保が急務

2025/08/23 09:26 

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 年間宿泊客数が昨年5年ぶりに300万人の大台を超えた熱海市で本年度、さらなる需要拡大を目指し、観光政策の司令塔となる観光地経営組織(DMO)「熱海観光局」が本格稼働した。ホテル建設ラッシュが加速する中、DMOはインバウンド(訪日客)誘致と平日の宿泊施設稼働率向上の推進を方針に掲げる。一方、地元事業者からは従業員の確保を懸念する声が上がり、体制整備が喫緊の課題になっている。
 「花火大会や熱海駅前で中国人をよく見かけるようになった。近年はリピーターが地方に足を延ばしているのでは」。市観光経済課の中島浩太郎課長は街中の変化を口にする。ただ、市内の宿泊客数に占める訪日客の割合は依然低い。
 市によると、2024年度の宿泊客数約306万人のうち、外国人は約15万人と5%程度。中島課長は「新幹線で花火を見に来て、都内の宿に戻る人がかなり見受けられる」と語る。DMOは外国人の宿泊客数を10%まで引き上げることを目標とし、訪日客向けのウェブサイト開設や専門人材の登用を進めている。

◆観光人材の確保に向けて、外国人雇用の動きが進んでいる。続きは関連記事「人出不足にあえぐ熱海の観光業 宿泊施設の間で進む人材確保の動き」で。


 
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