半年後景気「後退傾向」29% 静岡県内主要企業、米関税の下押し強く 静岡新聞社調査 

2025/08/23 10:14 

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 静岡新聞社が22日までにまとめた静岡県内主要企業トップの景気動向アンケートは、半年後の景気を「後退傾向」と見通す企業が29・1%で、2025年1月の前回調査から14・1ポイント上昇した。
 自動車・相互関税の税率を15%としたトランプ米政権の通商政策が企業の負担を高め、景気の下押し懸念が強まる。長引く原材料高、人手不足も解消の兆しは見えず、幅広い企業経営を圧迫している。
 日米関税交渉合意後の7月下旬に製造業、非製造業各50社へ調査票を送付し、8月中旬までに96社が回答した。半年後の景気見通しを「拡大」(1・0%)、「緩やかに拡大」(20・8%)と予測する企業の合計は21・8%で、前回調査を12・2ポイント下回った。現状の景気認識は「拡大傾向」が計28・1%と5・9ポイント下降し、「後退傾向」の計22・9%は3・9ポイント上昇した。

◆静岡県内の主要企業は経済のどこに不安を抱えているか。続きは関連記事「経済の不安材料『米国関税の影響』49%で首位 個人消費低迷危惧も 本社調査」へ。このほか、関連記事「【解説】問われる地域の総合力」「米関税影響「ある」68% 輸出型企業、受注減など見込む」もあります。
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