表紙隠した“謎本”どうぞ 富士宮北高×谷島屋書店 6月1日、文化祭で一般販売

2025/05/31 08:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 富士宮市の富士宮北高図書委員会は31日から始まる同校文化祭で、本の表紙と中身を隠した「シークレットブック」を販売する。同校の隣の書店「谷島屋富士宮店」と文化祭では初めての連携で、陳列する本の手配などで協力を受けた。委員は「多くの来校者に興味がそそられた本を手にとってもらいたい」と意気込む。
 シークレットブックは、本を普段選ぶ際の基準となる題名と表紙をあえて見えない状態で販売する手法。代わりに、値段と生徒が考えた紹介文は表示する。「感動」や「恋愛度」といった項目を星の数でも評価し、初見でも内容の系統が想像しやすいように工夫した。川端心花委員長は「どんな物語か知りたくなるような文章を考えられた」と自信をのぞかせる。
 谷島屋が同校にシークレットブックの手法を紹介したことがきっかけとなり、文化祭での実施が決まった。生徒お薦めの20作品計120冊を手配し、スタッフが生徒にブックカバーの包み方を指導した。金崎益巳店長は「本を通して生徒と地域がつながる機会を店として手伝いたい」と狙いを話した。
 文化祭の一般公開は6月1日。本の売り上げの一部は絵本の購入費に充て、市内の幼稚園や保育園に寄贈する方針。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報