伊東市長選で推薦の現職落選 自公衝撃、参院選に暗雲 「国政への不信、逆風大きく」

2025/05/27 07:28 

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 自民党県連が推薦した現職小野氏が敗れた25日の伊東市長選。自民県議出身の市長が3代続いた伊東市政は一転、31年ぶりに非自民の新市長に代わる。コメ問題などの国政課題が一部有権者の投票行動に影響したとみられ、今回選で小野氏を推薦した公明党県本部を含め、自公関係者の間に「夏の参院選に影響を及ぼす可能性がある」と衝撃が広がる。
 「コメ失言の問題もあって、国政に不信感がある。新しい風を吹かせてほしいと思う」。こう語った自民支持の70代主婦は、市長選に初当選した新人の田久保氏に1票を投じた。
 25日夜、敗戦の報が届いた小野氏の事務所からはため息が漏れ、涙を流す人も。小野氏は「結果を出せず、心からおわびしたい。全ては私の不徳の致すところだ」と頭を下げた。
 「(選挙戦で小野氏の支援に)相当ねじを巻いたが、国政が何とかならないと、との反発がある」と語るのは公明党県議団の蓮池章平団長(沼津市選出)。自民県連の野田治久総務会長(伊豆市選出)は「逆風は大きかった。参院選への影響は伊東だけでなく、地方全体に及ぶ」と話した。
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