春季高校野球静岡県大会 聖隷が初優勝 先発上田は桐陽打線を完封

2025/05/06 09:30 

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 第72回春季高校野球静岡県大会は5日、草薙球場で3位決定戦と決勝を行った。決勝は聖隷クリストファーの先発上田一心が桐陽打線を完封。渡部哉斗の適時三塁打などで3点を奪い、初優勝を果たした。3位決定戦は日大三島が磐田南に3―2でサヨナラ勝ちした。
 聖隷クリストファーと桐陽が出場する東海大会は、13日に組み合わせ抽選会を行い、24、25、27日に三重県で開催される。

「高部1人に…」悔しさバネに精神的成長 ピンチ乗り越える
 公式戦初完封でチームに初優勝をもたらした聖隷クリストファーの先発上田。「チャンスをもらったので闘志を出して楽しもうと思っていた。まだ実感がない」と興奮気味に振り返った。
 昨秋以降マウンドを守ってきたのは2年生左腕高部。「高部を1人にさせてしまって申し訳なかった」という悔しさが上田を成長させた。以前は自信のなかった直球で押して相手打者を詰まらせ、長打を許さなかった。
 六回には四死球から1死一、二塁のピンチを招いたが「目の前の打者に集中した」と後続を打ち取った。上村監督は「いつもなら根負けするところを踏ん張ってよく投げきった」と目を細める。
 七回には渡部が適時三塁打で、上田を援護。狙っていた低めの変化球をすくい上げ、右中間を破った。「五回終了時に上田へ『絶対に打つから』と伝えていたのでうれしかった」とほほ笑んだ。
 チームとして、上田の好投が夏に向けた大きな収穫となった。上村監督は大会通じて苦しみ、決勝で2安打にとどまった打撃を課題に挙げる。渡部も「東海大会では全員で打って投手陣を助けられるようにしたい」と見据えた。
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