東海高校駅伝 女子・浜松商が全国切符 女子優勝は浜松市立、県勢18年ぶり

2024/11/25 08:35 

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 男子第73回、女子第35回東海高校駅伝は24日、岐阜県山県市の四国山香りの森公園付近の特設コースで行った。静岡県大会2位だった女子の浜松商が1時間10分31秒で3位になり、各県優勝校を除く最上位に与えられる東海地区代表権を獲得して全国行きを決めた。
 男子は愛知2位の豊川が2時間4分41秒で優勝。県大会2位の藤枝明誠は2時間6分32秒で5位と代表権獲得に届かなかった。
 女子は1時間8分40秒を記録した浜松市立が2006年以来、県勢18年ぶりの頂点に立った。県大会3位の日大三島は1時間11分0秒で4位だった。
 男女とも各県大会の上位6校が出場し、男子は7区間42キロ、女子は5区間21・0975キロで競った。県大会優勝校はすでに全国大会出場を決めている。
■浜松商、都大路へ 松沢が陰の立役者
 想定通りのレース展開で女子の浜松商が都大路への切符をつかんだ。最終5区で序盤から競り合ってきた日大三島を追い抜いて全体3位。アンカーの戸塚が県大会優勝校を除く最上位でゴールに駆け込んで全国行きを決めると、チームメートと喜びを爆発させた。
 陰の立役者は4区の2年松沢だ。県大会はメンバーから外れたが、前日に行った調整の1キロ走で県大会を走った村松に競り勝った。「気持ちが見えた」と平監督が起用を決断。1区中川とともに、3年生でチームを引っ張る戸塚の前に置いた。
 4区で日大三島に先行されるのは想定通り。松沢のミッションは差を30秒以内にとどめること。地力で上回る相手選手に何とか食らいつき、19秒差で戸塚にたすきを渡した。松沢は「緊張せず、スムーズにレースに入れた」と振り返る。
 奮起した後輩からたすきを受け取った瞬間、「勝った」と自信満々で駆け出した戸塚。3キロ手前で日大三島を捉え、最後は30秒ほどの差をつけた。
 全国に向け、再びメンバー争いが始まる。「切磋琢磨(せっさたくま)して3年生を笑顔で送り出したい」と松沢。競い合いがチームに好影響をもたらした。
■浜松市立 圧倒的強さ、全国へ弾み
 女子の浜松市立が1区から先頭を譲らない圧倒的な強さを見せて東海王者に輝き、全国大会に弾みを付けた。県勢の優勝は2006年の常葉菊川以来、18年ぶり。
 「全国大会を想定した」(杉井監督)オーダーに組み替え、調整は上々だ。5区間のうち4区間で区間賞を獲得し、選手それぞれの能力の高さも見せた。
 同級生が受験勉強で部活を引退する中、3年生で唯一残った主将の3区鈴木は「後輩はチームのレベルを高めてくれて頼もしい」と感謝。「今回は自分だけ区間賞をとれなかった。悔しさは都大路で晴らす」と意地を見せることを誓った。
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