国会議事堂内に防犯カメラ設置へ 90年の歴史で初の「監視の目」

2026/06/27 07:30 

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 国会議事堂内に防犯カメラを設置する方針が決まった。参院も含めて議事堂内部に防犯カメラはなく、設置は初めて。完成から90年を迎える議事堂の歴史に「監視の目」が加わることになる。

 衆院事務局によると、2021年4月に議事堂内の衆院本館2階の女性用トイレで盗撮事案が発生。今年3月には男性が通用門から不法侵入し、衛視に取り押さえられる事態も起きた。衆院議院運営委員会の警察小委員会は今月19日、防犯カメラの設置を与野党の全会一致で決定。国権の最高機関である国会も一般施設と同様、防犯強化の流れを受け入れざるを得なくなった。

 ただ、カメラ設置は単なる施設管理にとどまらない側面もある。国会内では与野党幹部らの接触や政府側の根回しなど、国会対策上の駆け引きが水面下で日常的に行われている。過去、設置が実現しなかったのは、政治活動の自由やその秘匿性を求める声が根強くあったためだ。

 あるベテラン衆院議員は「防犯のためとはいえ、動きを見られていると思うとおちおち密談もできない」と漏らす。

 こうした事情もあり、防犯カメラは各党会派の議員が主に使用する議員控室には設置せず、トイレ付近などの共用部分に限定する方向で検討する。盗撮や不法侵入を抑止しつつ、政治活動に影響がないよう最大限配慮する。

 具体的な台数や設置場所は今後、衆院事務局で詰める。国会周辺の屋外には数十台の防犯カメラが既に稼働しており、議事堂内部の設置に合わせて増設を検討。関連経費の27年度予算案への計上を目指す。

 田野瀬太道・警察小委員長(自民党)は「自由な政治活動を担保しつつ、防犯力を高める」と説明した。【大野航太郎】

毎日新聞

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