長野・阿部守一知事、5選へ出馬表明 自ら多選の弊害言及も

2026/05/13 16:14 

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 任期満了に伴う長野県知事選(7月23日告示、8月9日投開票)について、現職の阿部守一氏(65)は13日に長野市で記者会見を開き、5選を目指して立候補することを表明した。多選による弊害に言及しつつも、連続4期で積み上げた「経験やネットワークを県民のために生かすことが私の責任」と述べた。無所属で出馬し、政党の推薦なども求めないという。

 多選について阿部氏は「権限が集中し、組織が硬直化すると一般的には言われる」とし、「県職員には異動があるが、私はずっと同じ視点で県政を見ている。組織の活力維持のためには定期的なトップ交代が望ましい」と述べた。自らの周囲でも「私の意向を県職員が気にする。全くしないのも困るが、一字一句言った通りにやるのも問題」などと指摘した。

 そのうえで、16年間の経験を踏まえて「私が知事を続けるのが県民にとって最善か熟慮し、出馬を決断した」と述べた。4月から軽度の腰部脊柱(せきちゅう)管狭さく症の治療を受けているが、仕事には支障がないという。

 当選すれば「変化が激しい時代」の中、県の組織と意識の改革を進め、ますます進む人口減少や深刻化する教育問題、遅れている地方分権などに取り組む考えを示した。公約は近くまとめ、公表する予定。「16年間知事をやっていると、私(の過去の政策や言動)を否定しないといけないこともある。私の行動変容も必要」と述べた。

 会見に先立ち、阿部氏を支援する政治団体「明日の長野県づくり推進会議」が非公開の会合を開き、阿部氏の出馬を了承した。

 阿部氏は東京都出身。東京大法学部卒業後、自治省(現総務省)に入った。田中康夫知事時代の2001年、企画局長として県に入り、副知事も務めた。横浜市副市長なども歴任し、10年の長野県知事選で初当選。25年9月に全国知事会長にも就任し、2年間の任期は半分以上残っている。

 知事選を巡り、共産党県委員会や県労連による「明るい県政をつくる県民の会」も今月29日に総会を開き、候補者を決定する方針だ。【去石信一】 

毎日新聞

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