自民新ビジョン、改憲は「死活的課題」 極左・極右と対決姿勢も
自民党は10日、結党70年に合わせた新たなビジョンをまとめた。結党以来の党是である憲法改正を「死活的に求められる」課題に位置づけた。大衆迎合政治への対峙(たいじ)も掲げた。12日の党大会で党員らに周知する。
ビジョンは「党の原点」「取り組むべき課題」「未来に果たすべき使命」など5本柱で構成。「党の原点」の項目では、一部の新興政治団体が急進的な主張をしたり異論を排除するかのような姿勢を示したりしているとし「こうした態度を我々は保守とは考えない」と強調。「極左、極右の全体主義、権威主義的な国家の姿を追求する勢力とは対決しなければならない」と明記した。
「取り組むべき課題」では、具体例として憲法改正をあげ「戦争や混乱といった恐怖から国家国民を守り抜く」と宣言。「今後30年の我が国の安全保障を考える上でも、これまでになく死活的に求められている」と訴えた。
一方で、派閥の政治資金パーティー裏金事件には「かつて政治の信頼を損なう事態を招いた」などという抽象的な表現で触れたのみ。そのうえで「謙虚な反省の上に立ち、こうした事態を招かない」との「誓い」を記した。
新ビジョンの策定方針は2025年3月の前回党大会で、当時の森山裕幹事長が表明した。当初は結党70年の昨年11月15日に公表することを目指していたが、党総裁選や衆院選などがあり、作業が遅れていた。【東久保逸夫】
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