参院の審議時間、“異例”経て衆院と並ぶ 26年度予算案成立へ

2026/04/06 20:51 

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 自民党の磯崎仁彦、立憲民主党の斎藤嘉隆両参院国対委員長は6日、国会内で会談し、2026年度予算案について7日に参院予算委員会で高市早苗首相と全閣僚が出席する締めくくり質疑を行うことで合意した。同日中に参院予算委と本会議で採決する方針で、成立する見通しとなった。

 斎藤氏は会談で、参院の予算審議で高市首相が出席する質疑が不足しているとして、予算成立後も首相が出席する参院予算委の集中審議を行うことなどを要求。磯崎氏は受け入れる姿勢を示した。立憲と公明党は高額な医療費の患者負担を抑える「高額療養費制度」の月額上限額引き上げの凍結などを盛り込んだ修正案を提出する方針で、7日の参院予算委で政府案と並行して審議することでも合意した。国民民主党も修正案を提出する方針。

 磯崎氏は会談後、参院は少数与党にとどまることを念頭に「対決法案を含めて仕上げることを考えれば、参院で丁寧に審議を進めたことは、今後の国会運営でもプラスになると確信している」と記者団に語った。斎藤氏も「早い時期に再び首相が(国会に)出てくることが確約された。野党としてより実のある判断をした」と述べた。

 参院では自民と連立を組む日本維新の会で過半数まで4議席足りない。2議席を持つ日本保守党が自民との政策協議などを条件に予算案に賛成する方針で、与党に近い無所属議員を合わせると過半数に達する見通し。

 26年度予算案を巡っては首相が1月の通常国会冒頭で異例の衆院解散・総選挙を断行したため、通常より1カ月遅れで審議がスタートした。衆院選で自民が単独で3分の2を獲得する大勝を収めたことで、衆院では政府・与党は数の力を背景に審議を進め、通常で約1カ月かかるところを約2週間に短縮し、3月13日に参院へ送付した。

 一方、参院では野党側が審議時間の確保などを要求。政府・与党は3月末の25年度内成立を断念し、11年ぶりに暫定予算を編成した。参院の審議時間は衆院より短いことが通例だが、参院予算委の審議時間は7日実施分を含めると計算上は59時間となり、衆院と並ぶ。【鈴木悟、富美月】

毎日新聞

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