冬の衆院選 各陣営を悩ます「寒さ」 外出控えで投票率低下の懸念も
真冬の時期に迎えた今回の衆院選。候補者らは防寒を厳重にしてマイクを握り、チラシを配るものの、人の流れが限られ聴衆が集まりにくくなっている。外出の減少が投票率に影響する懸念もあり、“寒さ”は各陣営の悩みの種になっている。
29日は神奈川県内各地で氷点下の気温を記録した。気象庁は県全域を対象に低温注意報を発表し、30日も低い気温が続くとして注意を呼びかけた。
神奈川19区の区域となっている、川崎市宮前区の駅前。ある陣営スタッフは取材に、朝の街頭演説を当初の予定から1~2時間ほど短縮していると明かした。候補者は「特に高齢者は寒さで外に出にくいし、人が集まらない」とこぼした。
ボランティアの70代男性はカイロを貼ってチラシ配りを担うが、「相手に失礼になるから」と手袋はしていない。「冬の選挙はつらい」とつぶやいた。一方、通行人は冷えないように手をポケットに入れている場合も多く、チラシを受け取りにくいという。
市街地以外では、より寒さが深刻になっている。愛川町、清川村など山間部もある14区では、候補者の一人は「寒さに耐えられなくなって」、28日からズボンの下に肌着を身につけるようにしたという。29日は自転車で駆け回り、街頭で行き交う車に手を振った。「寒いけど、寒冷地よりはましですよ」と気丈に語った。
寒さで有権者が外出を控え、投票所に行かなくなれば、投票率の低下につながる可能性がある。
12区の候補者は同日、藤沢駅前でマイクを握ったが、通勤・通学客が多い夕方でも聴衆は十数人ほどだった。投票率の行方について、取材に「低下の懸念がある。雨でも雪でも、みんな投票に行ってほしい」と話した。
藤沢市内で街頭演説を聞いていた70代の女性は疑問を口にした。「なんで寒い時に選挙なんてするのだろうか。もう少し時期を選ばないと」
【ガン・クリスティーナ、佐藤浩、矢野大輝】
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