政界引退の菅元首相「公明連立解消つらかった」 関係構築「大事に」
23日の衆院解散をもって政界から引退した菅義偉元首相(77)が26日、報道各社のインタビューに応じた。首相在任は2020年9月16日から翌年10月4日までの384日。第2次安倍政権下では官房長官を歴代最長の約7年8カ月間務め、新元号を発表した「令和おじさん」としても注目された。引退に際し、菅氏は自民党の政権運営や次世代を担う政治家へのメッセージを語った。【聞き手・川口峻】
引退を意識し始めたのは70歳を超えてからだ。前回、衆院選時もあっという間に解散が決まったが、今回はそれ以上だった。いろんなことを考えるなかで決意した。体の調子ということも年齢から考えて左右したことは事実だ。
約30年国政に携わった者として、印象に残っていることは新型コロナだった。ワクチンを1日100万回接種することに、ある意味で政治生命をかけて取り組んだことを誇りに思いたい。
公明党とは、(自民との連立政権が)どんなに長い年月であっても違う政党なのでコミュニケーションが大事だと思う。26年間、野党の時も一緒に取り組んできた。連立を解消することは大変つらいことだった。これからも(関係構築は)大事にしていくべき一つだと思う。
日本維新の会とは歴史の浅い付き合いだが、改革に取り組んでいるので、自民党も約束したことはしっかり実行に移していくことを忘れてはならない。
私には息子が3人いるが、「世襲はしない」と現役時代から訴えていた。日本に生まれ、政治をやりたいという志のある者にはチャンスがある。そうした考えで後任候補者を選定した。
改革では、不妊治療の保険適用や携帯電話料金の大幅引き下げ、あるいは脱炭素社会宣言などを進めた。国民にとって当たり前の政治を心がけてきた。
次世代の議員には、未来を見据え、必ず通らなければならない道を政治家として実現するという思いで取り組んでもらいたい。
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