伊東市長選、新人の杉本氏が初当選 田久保氏は4131票で3位

2025/12/15 19:42 

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 学歴詐称疑惑で前市長が失職したことに伴う静岡県伊東市長選は14日投開票され、無所属新人で元市議の杉本憲也氏(43)=国民民主党推薦=が初当選。前職の田久保真紀氏(55)は無所属で再選を目指したが、及ばなかった。投票率は60・54%(前回49・65%)。

 杉本氏は選挙戦で「過去に戻すか進めるか」と訴えた。15日に初登庁し、就任記者会見で結果について「市政を前に進めてほしいということ。若い世代が街を引っ張ってほしいという思いの表れだ」と語った。

 田久保氏は東洋大除籍の学歴を「卒業」と公表。入手経緯不明の文書を「卒業証書」だとして市職員らに見せたことが問題視され、2度の不信任決議を受け失職した。立候補表明後も説明を避け、一連の疑惑を払拭(ふっしょく)しないまま選挙に臨んだ。

 当日有権者数は5万6348人。同市長選として過去最多となる9人が立候補した。杉本氏は1万3522票を獲得し、1万962票だった元職の小野達也氏(62)=自民党推薦=と接戦を繰り広げた。田久保氏は4131票で3位に食い込んだ。

 田久保氏は開票結果判明後に報道陣の取材に応じる予定だったが姿を現さず、15日午前4時過ぎに交流サイト(SNS)で「逆境の中でも私を信じて支えてくれたみなさんの想(おも)いに感謝」と発信した。公職選挙法違反(虚偽事項の公表)や偽造有印私文書行使などの疑いで刑事告発されており、捜査の行方が注目されている。【若井耕司】

毎日新聞

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