<1分で解説>野党の首相候補一本化が難航 国民・玉木氏の主張は

2025/10/16 14:57 

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 15日に立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党党首が集まり、首相指名選挙で野党候補を一本化するかどうかを話し合いましたが、結論は出ませんでした。立憲は国民民主の玉木雄一郎代表も「有力候補」として交渉しましたが、玉木氏は政策の隔たりなどを理由に協議の継続を求めました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「野党の首相候補一本化の行方」を解説します。

Q 野党の首相候補を一本化するというのはどういう話なの?

A 首相指名選挙で野党がバラバラに候補を出すと自民党が有利になるため、野党が協力して1人の候補にまとめようとしているということです。立憲が維新、国民民主に呼び掛けてきました。

Q 玉木氏の主張は?

A 玉木氏は「近づいた。努力をされたことは多としたい。もう一段、乗り越えていただきたい」と述べ、立憲の歩み寄りを評価しつつ、さらに譲歩を求めました。立憲内には集団的自衛権の行使を一部容認する安全保障関連法や原発の再稼働などに否定的な声が根強くあります。玉木氏は立憲に、国民民主の方針に同調して機関決定することを求めました。

Q 維新の考えは?

A 維新の吉村洋文代表は「首相指名で立国がまとまるなら真剣に検討する」として立国の動きを注視してきました。

Q 玉木氏はなぜ政策にこだわっているの?

A 首相に選出された場合、国家運営の基本となる安全保障政策やエネルギー政策で不安が残ると政権運営ができなくなるリスクがあるためです。

Q 3党がまとまったら安定政権になるのかな?

A 衆院では3党を合わせると自民の議席数を上回りますが、過半数には届きません。参院では3党を合わせても自民党に及ばない状況です。

Q 今後はどうなるの?

A 3党は幹事長や国対委員長で協議を続け、20日にも再度党首会談を開く予定ですが、一本化は簡単ではありません。

毎日新聞

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