新党設立検討の河村氏 日本保守党の通告は「裁判なしの判決のよう」

2025/10/01 16:58 

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 日本保守党の共同代表を務める河村たかし衆院議員は1日、名古屋市内で記者会見し、党運営を巡り、百田尚樹参院議員ら保守党執行部との関係修復は不可能との見方を示し、同党からの分党を含む新党の立ち上げを検討している考えを明らかにした。河村氏は保守党代表の百田氏に対し、9月30日付で「解党もしくは分党すべきだ」とする文書を提出。河村氏は「国会も間もなく始まる。近いうちに決断したい」と述べた。

 河村氏によると、9月19日に名古屋市内で百田氏、有本香・党事務総長と会談。その際、百田、有本両氏から共同代表解任と、河村氏が率いる地域政党「減税日本」との特別友党関係の解消を「決定事項」として伝えられたという。

 河村氏は減税日本が昨年10月の衆院選や今年7月の参院選で保守党の躍進に貢献してきたと主張。共同代表解任や特別友党関係の解消は「一方的な決定で裁判なしの判決のようなもの。承服できない」と述べた。

 河村氏と百田氏は、支部作りや党資金の運用など党運営を巡って対立を深めていた。保守党からの離党については「なぜ自分から離党しなければいけないのか。応援してくれた人に申し訳ない」とし、百田、有本両氏が離党すべきだと主張した。

 関係者によると、河村氏は政党助成金の分割などを伴う「分党」を要求しているが、保守党執行部が受け入れるとは想定できず、今後は新党を立ち上げて仲間を増やしていく方針という。【式守克史】

毎日新聞

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