自民総裁選5候補が名古屋で地方演説会 様子はインターネット中継

2025/09/26 22:12 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 自民党総裁選の5候補は26日、名古屋市北区のIGアリーナで地方演説会を開き、物価高や少子高齢化対策などを訴えた。愛知県内外から多くの党員が駆けつけたほか、演説の様子はインターネット中継され、各地の党員や党友らが耳を傾けた。

 演説会の冒頭、5氏は壇上に上がり、集まった党員らに笑顔で応えた。演説は1人15分で行われ、それぞれが掲げる公約を強調。自動車関連企業などが集積する地域性を意識してか、各候補ともに経済対策を重点的に訴えた。

 ただ、党への危機感を示す候補もいたが、不信の原因となった裏金問題への直接的な言及はなかった。

 演説を聞いた愛知県瀬戸市の会社員女性(53)は「各候補の熱量を直接感じることができた。今の自民党は言ってもやってくれない有言不実行の状態」と語り、「新しい総裁には地に落ちた自民党を再生し、日本を引っ張っていってほしい」と期待を寄せた。

 愛知県内の党員、党友は約4万6000人で全国で3番目に多い。県連は支持する候補者の一本化は行わず、公正中立な総裁選を実施するとしている。

 一方、愛知選出の国会議員計9人のうち5人は支持する候補を明らかにしている。

 小林鷹之元経済安全保障担当相の推薦人に若山慎司衆院議員(比例東海)、選挙責任者に根本幸典衆院議員(愛知15区)が就任。また、林芳正官房長官の推薦人には伊藤忠彦衆院議員(比例東海)、高市早苗前経済安保担当相の推薦人には今枝宗一郎衆院議員(愛知14区)と工藤彰三衆院議員(比例東海)が名を連ねた。【真貝恒平、式守克史】

毎日新聞

政治

政治一覧>

注目の情報