石破首相、トランプ氏と面談へ調整 国連総会出席でNYへ出発

2025/09/23 12:08 

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 石破茂首相は23日、国連総会に出席するため、米ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。首相はトランプ米大統領との短時間の立ち話を調整している。トランプ氏との面会は首相の任期中では最後になる可能性がある。フランスのマクロン大統領や国連のグテレス事務総長に加え、オランダ、フィンランド首脳らとの会談も調整している。

 首相は23日午後(日本時間24日)に予定する一般討論演説で、創設から80年を迎える国連について、安全保障理事会が機能不全となっていることや改革の必要性を指摘する。核軍縮の重要性、ロシアのウクライナ侵略、北朝鮮の核ミサイル開発など厳しい安全保障状況にも触れる。自らのアジア歴訪も踏まえ、戦後80年を迎えた日本が「アジアの『寛容の精神』」に支えられ、世界の恒久平和に尽力した取り組みも訴える。

 首相は出発に先立ち、首相公邸で記者団に「一般討論演説では安保理改革を今こそ断行しなければならないと申し上げたい。核軍縮・不拡散、中東情勢、地球規模課題、開発などについても日本の考え方を明確に申し述べたい」と語った。【田所柳子、原諒馬】

毎日新聞

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