文書問題で揺れる兵庫県議会 傍聴は抽選方式に 希望者100人超で

2025/09/12 20:49 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 兵庫県議会は12日に議会運営委員会を開き、従来先着順で受け入れてきた本会議の傍聴者を抽選方式に変更することを決めた。6月定例会で70人の定員に対し、早朝から100人以上の傍聴希望者が詰めかけたため。18日開会予定の9月定例会から実施する。

 議会事務局によると、傍聴希望者は3月下旬から急増し、6月議会では路上で互いに言い争う姿もみられた。斎藤元彦知事らの文書問題を巡り、斎藤氏の支持者と批判的な人との間で対立が過熱していることが背景にあるとみられる。

 全国都道府県議会議長会の「標準議会傍聴規則」は傍聴券の交付を先着順としており、県議会もこれに準じ先着順としている。新規則では開会1時間前に、傍聴の定員に達しない場合も含めて抽選で入室順を決めるという。

 県議会の本会議は議場棟の耐震強度不足で2023年の9月議会から県公館で開かれており、定員も議場棟時代の212人から70人に減っている。【稲生陽】

毎日新聞

政治

政治一覧>

注目の情報