赤沢氏、対米投資「大赤字になるものに付き合わされることない」

2025/09/12 20:23 

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 赤沢亮正経済再生担当相は12日の参院予算委員会で、日米両政府が合意した5500億ドル(約81兆円)の対米投資について「大赤字になるものに付き合わされることは起こりえない」と述べた。投資先の候補を米大統領に示す「投資委員会」が米側の委員だけで構成されることについては「米国のサプライチェーン(供給網)を作ろうという話で、日米両方が入る委員会で最終決定する仕組みは作れない」と理解を求めた。日本維新の会の片山大介氏への答弁。

 トランプ米大統領は4日、自動車関税などの引き下げを盛り込んだ大統領令に署名し、同時に日米両政府は米投資に関する覚書を締結した。覚書によると、投資の最終決定は大統領に委ねられる。日本側が参加できるのは投資委員会に先立ち、日米双方でつくる「協議委員会」に限られるため、「不平等」という批判も出ている。

 赤沢氏は、対米投資は、政府系金融機関の国際協力銀行(JBIC)などが資金提供するため、「大赤字になるものはやっていけないし、法令に矛盾することはできない。問題があれば指摘する」と協議委員会を通じた「歯止め」を作ると強調した。【古川宗、中島昭浩】

毎日新聞

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