小泉氏、自民総裁選出馬へ 前回3位、党員支持がカギ 近く正式表明

2025/09/12 09:35 

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 自民党の小泉進次郎農相(44)は、石破茂首相の退陣表明に伴う臨時総裁選に出馬する意向を固めた。13日に小泉氏の地元・神奈川県横須賀市で開く会合で説明した上で、来週に出馬記者会見をする調整をしている。自民関係者が明らかにした。

 初出馬だった昨秋の総裁選では立候補した9氏のうち3位だった。議員票では首位だったが党員票が伸び悩み、上位2人による決選投票には進めなかった。2度目の挑戦となる今回も党員投票を含む「フルスペック型」での実施が決まり、党員に支持が浸透するかが勝敗を分けそうだ。

 衆参両院で少数与党に転落する中で、連立枠組みの拡大など安定政権のあり方が争点となる。小泉氏は、日本維新の会代表の吉村洋文・大阪府知事と関係が近く、8月下旬には大阪・関西万博の会場を共に視察した。総裁選での強みの一つとなりそうだ。

 前回総裁選では、政治改革や規制改革などを目玉政策として掲げ、解雇規制の見直しや選択的夫婦別姓の実現などを公約とした。

 総裁選で勝利した石破総裁の下で選対委員長に就任したが、昨年10月の衆院選で与党が大敗したため退いた。その後の今年5月、コメを巡る失言で江藤拓前農相が更迭されると、後任として緊急登板した。「コメ担当相」を自称し、早期の備蓄米放出などで注目を集めた。9月6日夜には首相と首相公邸で会談し、党の分断回避に向けて早期退陣を促した。

 関東学院大卒、米コロンビア大院修了。2009年の衆院選で初当選し、現在6期目。19年に第2次安倍政権で環境相として初入閣した。父は小泉純一郎元首相。【内田帆ノ佳、高橋祐貴】

毎日新聞

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