静岡・伊東市長に辞職求める署名1万筆 元市議が持参、提出はせず

2025/08/27 15:44 

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 静岡県伊東市スポーツ協会会長で元市議の浜田修一郎氏(68)らが27日、田久保真紀市長と面会し、学歴詐称疑惑を理由に辞職を求める1万158筆の署名を示して「その職にとどまり続ける限り、市政は前に進むことはない」とする声明文を読み上げた。「悪用のおそれがある」として署名は提出しなかった。

 田久保市長は浜田氏に促され、約20分間にわたって署名を一枚一枚無言で確認し、「ご意向は真摯(しんし)に受け止めたい」と話した。署名活動に参加した市女性連盟の森知子理事長らも同席し、辞職を求めた。

 地方自治法は市長就任から1年間は有権者による解職請求(リコール)はできないと定めているが、浜田氏は「市民の思いを形にしたい」との思いで6日から1人で署名集めを始め、賛同する有志が集まった。市民から「田久保市長に投票したのが悔やまれる」などの反応があったという。

 田久保市長は市長選で1万4684票を獲得した。同市の有権者数は約5万7000人で、正式なリコールには約1万9000筆以上の署名が必要になる。今回集めた署名の約1割は元市民や中高生だという。

 学歴詐称疑惑を巡っては、市議会の調査特別委員会(百条委員会)が29日、最終報告をまとめる予定。【若井耕司】

毎日新聞

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