馳浩・石川県知事「到底容認できない」 自民・鶴保氏発言巡り

2025/07/09 18:10 

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 石川県の馳浩知事は9日、自民党の鶴保庸介参院予算委員長の「運のいいことに能登で地震があった」との発言について、「(鶴保氏の)発言は県民の心を深く傷つけるものであり、被災県の知事として到底容認できない」とのコメントを発表した。

 鶴保氏は8日、参院選和歌山選挙区の演説会で、能登半島地震をきっかけに、被災者が居住地以外で住民票の写しを取得する手続きが容易になったとの話題に触れた際、「運のいいこと」と発言した。

 地方から都市部への人口流出に対する危機感を語った上で、両方を行き来する「2地域居住」を推進すれば地方の関係人口創出につながるとの主張だったが、9日に「言葉足らずだった。陳謝の上で撤回させていただきたい」と謝罪して撤回した。

 鶴保氏は党の「二地域居住推進議員連盟」の会長を務めている。

 馳知事はコメントで鶴保氏に対し、「昨年の震災以来、多くの方々がやむを得ず2地域居住を余儀なくされている現状を深く理解いただき、そうした被災者の方々に対する支援にしっかりと取り組んでいただきたい」と求めた。【竹中拓実】

毎日新聞

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