立憲、滋賀選挙区で公認内定取り消し 国民民主と候補者調整 参院選
夏の参院選滋賀選挙区(改選数1)で立憲民主党が擁立予定だった滋賀県議の佐口佳恵氏(51)氏の公認内定を取り消したことを受け、立憲県連は18日、記者会見を開いた。国民民主党との候補の一本化へ一歩前進した形だが、国民民主の立候補予定者支持は明言せず、今後は具体的な共闘態勢が築けるかが焦点となる。【岸桂子、菊池真由、北出昭】
両党の県内での支持母体である連合滋賀は5月8日に国民民主が擁立した元県職員、堀江明氏(38)の支援を表明。国民民主側に両党間で一本化をするように求めたが両党本部間の調整が長く続いていた。
立憲の今江政彦県連代表は「6月に入るまで話し合いは進まず、先週末に一定の調整ができたと連絡があった」と明かした上で、「自民党に勝つためには一本化が必要だが、国民民主県連と協議してから(県連として)堀江さんを支持するかどうかを決める」と話した。
一方、国民民主県連の河井昭成代表は立憲県連との今後の協議について「早々に話し合いの場を持ち、ただひたすらに(支援を)お願いするしかない。立憲側が何をもって決断したのかをくみ取って行動し、(堀江氏の)掲げる政策や人となりなども伝えてきたい」と共闘態勢構築に意欲を見せた。
佐口氏の公認内定取り消しは、国民民主が立候補を擁立していない岐阜県と佐賀県で立憲候補が国民民主県連の支持を受けるバーター協力の成立で決まった。佐口氏は「5月8日から(公認内定取り消しの可能性は)頭にあった。党本部が深いレベルで考慮した結果なので不満はない。党勢拡大が大事であり、国民民主はきょうだい政党の関係だ」とすっきりした表情。連合滋賀の白木宏司会長は、立憲の判断を「ありがたく思っている」と感謝の言葉を述べた一方、堀江氏支援表明から1カ月以上たっての判断に「時間がかかったのは否めない」と指摘。「一方の候補を下ろすだけでは勝ち目はない。これから両党が共闘できるよう、私たちも働きかけを続けていきたい」と次を見据えた。
野党間の候補者調整はさらに進むか。日本維新の会は新人で元新聞記者の岡屋京佑氏(32)を擁立予定。記者会見で維新との連携の可能性を問われた今江代表は「我々は(候補者という交渉の)カードがなくなったが、本来は何らかの形で一本化を目指したほうがいい」と話すにとどまった。維新の河村浩史県総支部幹事長は「(一本化調整の)時期は過ぎている。党本部から強い指示がない限りあり得ない」と否定的だった。
滋賀選挙区はほかに、自民党の新人で前守山市長の宮本和宏氏(53)▽共産党の新人で党県委員の佐藤耕平氏(43)▽参政党の新人で内装工事業の中田あい氏(46)▽政治団体「NHK党」の新人で警備員の菅原良雄氏(47)▽無所属の新人で元小学校教諭の藤井隆一氏(50)が立候補を表明している。
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