小泉進次郎農相は１９日、コメ農家に対して将来の生産意向を尋ねるインターネット調査を実施すると発表した。現在はコメ価格の値崩れを防ぐために需要に応じて生産量を抑制しているが、農家が作りたい分のコメが作れる増産に向けた政策転換を検討する上で「（調査結果を）参考にしたい」と述べた。

　農林水産省で記者団に説明した。調査は１９日から７月末までを予定。農家には来年、５年後、１０年後の各段階での生産状況の意向を聞く。農水省のホームページにアンケートのリンクを掲載して回答してもらう。

　小泉氏は調査を実施する理由について、「（農家に対して）『もう作らないでください』ではなく、『作りたければ作ってください』といった方向に（政策を）仮にしていく時に、（個々の意向の）把握をしなければいけない」と話した。

　調査結果から今後のコメの収量予測や作付面積の動向も参考にする考えで、コメ政策に対する自由記述欄も設けるという。【中津川甫】