国民民主、参院選公約「手取りを増やす夏。」 消費税は一律5%

2025/06/17 19:18 

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 国民民主党は17日、7月の参院選に向けた公約を発表した。「手取りを増やす夏。」をキャッチフレーズに、所得税がかかり始める「年収の壁」の178万円への引き上げや、消費税の一律5%への減税などを、昨年の衆院選から引き続き掲げた。玉木雄一郎代表は「物価高が最大の課題だ。働く現役世代をサポートしたい。議席を増やし、約束した政策を実現できる力を高めたい」と述べた。

 公約では、2035年に名目国内総生産(GDP)1000兆円の実現を目標に設定した。玉木氏は、達成できれば税収が120兆円になるとの試算を示し、「増税なき税収増」「増税なき財政健全化」を訴えた。

 安全保障分野の記述を手厚くし、主権を守るとして「スパイ防止法」や「外国人土地取得規制法」の制定を盛り込んだ。「外国人に対する過度な優遇を見直す」として、外国人旅行客の消費税免税制度見直しや入国税(観光税)の課税拡大も記した。

 コメ価格高騰の中、農業分野では農家を支援することで食料自給率50%を目指すとした。作付面積に応じて農家に補助金を支払う「食料安全保障基礎支払」制度を掲げ、稲作には10アールあたり1万5000円、畑作・果樹には10アールあたり1万円を支払うとした。

 党内で議論があった選択的夫婦別姓制度を「導入する」と明記し、「多様な家族の在り方を受け入れる社会を目指す」とした。一部から批判があった尊厳死の法制化も盛り込んだ。【遠藤修平】

毎日新聞

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