「熟議の国会なのに…」 年金法案修正から2日で衆院通過、野党不満
年金制度改革関連法案と、自民、公明、立憲民主の3党が共同提出した修正案が30日、衆院本会議で可決され、衆院を通過した。28日の修正案提出から2日後の採決に、他の野党から「熟議の国会ならしっかり議論すべきだ」などの批判が上がった。
共産党の山添拓政策委員長は30日の記者会見で「熟議の国会という意味では3党の合意だけで進めるのではなく、さまざまな年金改革のあるべき姿について、もっと論じる必要がある」と疑問を呈した。日本維新の会の青柳仁士政調会長も、記者団に「全く納得いかない。立憲自身が『熟議の国会』と言っていたが、どの辺りに熟議があったのか」と不満をあらわにした。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は30日の記者会見で「内閣不信任決議案を出されたくない石破内閣と、(立憲は)戦うふりをして実際は出したくなかったのが見え見えになった」とこき下ろした。
法案は与野党が合意の上で十分な審議時間を費やす「重要広範議案」に指定されている。20時間前後の審議が目安とされ、衆院事務局によると年金法案は20日の審議入り以降、22時間が充てられた。そのうち自公立の修正案が提出された28日以降は計9時間15分だった。
批判に対し、立憲の野田佳彦代表は「限られた会期の中で大事な法案について結論を出す意味で、この時期がギリギリの段階。やむをえない対応だった」と正当化した。【遠藤修平、園部仁史、富美月】
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