杉田水脈氏の自民公認 大阪府連前で市民ら抗議 「再考してほしい」

2025/04/28 17:49 

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 在日コリアンやアイヌ民族への差別的投稿が問題となった杉田水脈元衆院議員について、自民党が夏の参院選比例代表の公認候補に決めたことを巡り、市民団体のメンバーらが28日、大阪市中央区の自民党大阪府連前で抗議した。

 市民団体「アプロ女性ネット」が呼びかけ、関西在住の市民や研究者ら約30人が参加。「自民党は人権侵害を認めるのか」などと声を上げた。東京、札幌でも同様の抗議行動があった。

 杉田氏は2016年のスイスでの国連会議で、日本から参加した在日コリアンやアイヌ民族の女性らを無断で撮影し、「民族衣装のコスプレおばさん」「ハッキリ言って小汚い」と自身のブログなどに投稿した。これについて大阪、札幌の両法務局は23年に「人権侵犯」と認定したが、杉田氏は「人権侵犯には当たらない」としている。

 石破茂首相(自民党総裁)は3月21日の参院予算委員会で、杉田氏の過去の差別的発言に関して「強烈な違和感を持っている」と語る一方で、公認については「最終的に私が判断した」とし、問題ないとの見方を示した。

 呼びかけ人の一人、方清子(パンチョンジャ)さん(70)は「人種差別や女性差別を繰り返す人物を許していいのか。自民党には公認を再考してほしい」と話した。【鵜塚健】

毎日新聞

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