『TOKYO MER』初のファンミーティング開催 脚本家・黒岩勉氏&松木彩監督が制作秘話語…

2025/04/28 22:59 

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『TOKYO MER』1stファンミーティング in 横浜に参加した黒岩勉氏、松木彩監督 (C)ORICON NewS inc.

 オペ室を搭載した大型車両=ERカーで事故や災害現場に駆け付ける救命医療チームの活躍を描く『TOKYO MER』シリーズ初となるファンミーティングが28日、横浜ブルク13にて開催された。この日は、ちょうど2年前に公開され興行収入44億円を記録する大ヒットとなった劇場版1作目『TOKYO MER~走る緊急救命室』が公開された記念日。会場には200人のファンが集結し、10回以上映画館で鑑賞したという熱心なファンも多数見られた。

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 イベントでは、劇場版の本編上映の前後に脚本家・黒岩勉氏と監督・松木彩氏が登壇し、トークセッションを実施。番組ロゴ入りパーカーが当たるクイズ大会も行われ、会場は大いに盛り上がった。

 松木監督は、「普段はテレビドラマの現場が多く、ファンの皆さんのお顔を見る機会がなかなかないので、こうして直接お会いできることが本当に光栄です」と感謝を述べた。また、黒岩氏も「脚本家は基本的に人前に出ることがないので、作品を支えてくださる皆さんにこうしてお会いできるのは本当にうれしい」と、感慨深い様子だった。

 2021年7月期にTBS系で放送された連続ドラマのスタート時を振り返り、黒岩氏は「コロナ禍の真っ只中、医療従事者へのリスペクトとエールを込めた企画でした」と語った。最初は災害現場に出向いて、テントを立ててオペをする設定を考えたが、医師たちへの取材を経て「オペ室を搭載した車両」というアイデアに発展。「TO1」と呼ばれる青い車両のデザイン案を見た瞬間、「絶対に面白くなる」と確信したという。

 松木監督も、企画段階で「これは医療戦隊ヒーローですか?」と思ったことを語りつつ、「実際に医療従事者の方々に話を聞く中で、彼らは本当にヒーローだと実感しました」と述懐した。

 また、松木監督は主人公・喜多見幸太役の鈴木亮平をはじめ、キャストたちが極力スタントにも吹き替えなしで挑んだことを紹介。劇場版での巨大な階段セットでの撮影や、実際の人間を抱えたアクションシーンは、看護師・蔵前夏梅役の菜々緒や麻酔科医・冬木治朗役の小手伸也らが体当たりで演じていたと話した。

 上映後は、8月1日公開予定の劇場版2作目『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』の話題に。沖縄と鹿児島にまたがる大海原と火山の島が舞台となる。黒岩氏は「今作でも全員が命に真剣に向き合う。喜多見チーフが、初めて目上の医師である牧志(江口洋介)とどう向き合うかに注目してほしい」と見どころをアピール。今回は火山噴火という未曾有の災害に立ち向かう物語となり、「喜多見一人では救えない。南海MERチーム、島民、政府――大勢の力を描く物語になっている」と語った。

 撮影では沖縄ロケを実施。松木監督は「自然に翻ろうされながらも、そこでしか撮れない壮大な映像が撮れました。現地の方々の温かいサポートにも感謝しています」と振り返った。

 最後に黒岩氏は「MERをこんなにも愛していただき、心からうれしいです。新作『南海ミッション』は、ファンの皆さんにも新鮮な、初めて観る方にも楽しんでいただける内容です」とコメント。松木監督も「これまでのMERとも違い、日常や風景も描かれています。ぜひ楽しみにしていてください」とアピールし、イベントを締めくくった。
ORICON NEWS

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