維新代表の吉村知事「代表として申し訳ない」 兵庫県議の情報提供

2025/02/25 12:28 

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 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する告発者の情報を、日本維新の会に所属する兵庫県議3人が政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、維新の吉村洋文代表は25日、「明らかなルール違反があり、代表として申し訳ない」と述べた。報道陣の取材に答えた。

 維新の調査結果などによると、増山誠県議(46)は、非公開で実施した県議会調査特別委員会(百条委)の議事を自ら録音したデータと、疑惑を告発した元県西播磨県民局長(2024年7月に死亡)の私的情報に触れた自作のメモ(備忘録)を、24年10月31日に立花氏へ提供した。

 増山氏の行為のほかに、岸口実県議(60)は11月1日、民間人とともに立花氏と面会し、真偽不明の文書を渡す場に立ち会った。白井孝明県議(41)は同日以降、情報提供を目的に立花氏と電話をした。

 ◇「除名なら議員辞職すべきだ」

 県組織・兵庫維新の会が党紀委員会で県議3人の処分を検討しており、25日にも正式決定する。吉村氏は「増山県議は除名、岸口県議は離党勧告相当という意見が出ている。除名となれば議員辞職すべきだ」と述べた。

 日本維新の会は近く、第三者を交えた調査委員会を設置し、組織の問題点にも踏み込んで調べる。【村上正、栗田亨】

毎日新聞

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