「一部で政策を決めている」 維新議員が公然と党執行部非難

2025/02/13 19:03 

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 13日に国会内であった日本維新の会の会合で、浦野靖人衆院議員が報道陣を前に、党執行部を公然と非難した。党運営について疑義を指摘する文書を出したが期限までに回答がなかったと明らかにし、「一部の人間だけで政策を決めていく傾向が見られがちだ」と批判した。

 浦野氏は、政策決定について党内の情報共有が不十分だと指摘。「平場でしっかりと議論し、合意を得てから打ち出してほしい」と不満をぶちまけた。

 浦野氏は大阪15区選出で当選5回。馬場伸幸前代表と近く、前執行部で選対本部長代理などを務めた。関係者によると、浦野氏は文書で12日の役員会後の回答を求めていた。

 毎日新聞が入手した文書では、維新が野党各党に呼びかける参院選の「予備選」について、結果的に立候補できなくなるケースも予想されるため「無責任極まりない。政党の本気度が伝わらない」と批判。現執行部が週に1回開く「幹事会」も「国会議員団の規約に根拠がない」と説明を求めた。

 政策決定過程については、前原誠司共同代表が党内で議論しないまま記者会見で発言し、自民党に交渉材料として使われていると指摘し、「許されるのか」とただしている。

 岩谷良平幹事長は、5日に浦野氏から文書提出があったことを認め、「来週の役員会で協議することになっている。回答はさせていただこうと思っている」と応じた。【安部志帆子】

毎日新聞

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