フィリピン大統領、説明を要求 中国大使「容易に勝てる」と発言

2026/10/16 17:57 

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 南シナ海の領有権を巡り対立が続くフィリピンと中国の間で、新たな舌戦が起きている。駐フィリピン中国大使はフィリピンと軍事衝突すれば、中国が「容易に勝てる」と発言。フィリピンのマルコス大統領は16日、この発言について「脅迫のように聞こえる」と非難し、大使を召喚して説明を求める考えを示した。

 比メディアによると、舌戦の発端は、サラ・ドゥテルテ副大統領の中国との関係を巡る疑惑だった。サラ氏の夫が関係する企業に、中国から多額の送金があったことが弾劾裁判で判明し、国家安全保障上の問題が指摘された。

 これに対し、サラ氏は12日の記者会見で「中国との取引がなぜ国家安全保障上のリスクになるのか」と反発。マルコス政権の対中姿勢を念頭に「我々は東南アジアのトラブルメーカーになりつつある」と批判した。

 テオドロ国防相は14日、南シナ海での中国の威圧的な行動を挙げ「トラブルメーカーは中国だ」と反論した。これに対し、中国の景泉大使は翌15日、記者団に「ばかげた話だ」と反発し、両国が戦えば中国が「容易に勝てる」と述べた。一方で「我々は平和を愛している」と武力行使を否定した上で、「中国のような隣国がいることを幸運に思うべきだ」と主張した。

 この発言に比外務省は「武力行使をほのめかす脅迫とも受け取れる」と批判。マルコス氏も反応する事態に発展している。

 中国外務省の毛寧報道局長は16日の記者会見で「中比関係を改善・発展させていくという中国の立場は明確だ。正確かつ全面的な理解を望んでいる」とコメントした。【バンコク国本愛、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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