ソウル最後の売春街、解体に本腰 地元区長「1年以内に解決」

2026/10/15 11:00 

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 韓国の首都ソウルにはかつて多くの売春街があったが、現在は南西部・永登浦(ヨンドゥンポ)駅前の地域だけが残っている。7月に就任した地元・永登浦区の趙惟真(チョユジン)区長(60)は毎日新聞のインタビューに「犯罪行為を放置するわけにはいかない。1年以内に解決するという覚悟で取り組む」と強い決意を示した。

 すでに警察と連携して取り締まりを強化し、一部の建物の取り壊しが始まっている。趙区長は、業者や建物所有者らとの協議を加速させ、売春街を解体させる方針だ。

 ソウルでは清涼里駅前や竜山駅前など各地に、「性売買集結地」と呼ばれる大規模な売春街があった。だが2004年に、あっせん業者や性売買をした男女らを罰する規定を盛り込んだ新法が施行された。

 集結地は新法に基づく警察の取り締まり強化や都市の再開発などにより、次々と姿を消した。最盛期には300店以上が軒を連ねたとされる北東部・城北区の「ミアリテキサス」も26年3月に閉鎖され、現在は更地となっている。

 最後の集結地となったのが、永登浦駅前の永信通りだ。趙区長は6月の区長選で、問題の解決を公約に掲げた。解体を目指し、警察と連携して巡回や取り締まりを強化した。今春の時点では約20店舗が営業し、路上でも客引きが行われていたが、今では多くの店が営業をやめ、一部の店で取り壊しが始まっている。

 だが、ほとぼりが冷めれば業者が再び営業を再開する恐れもある。趙区長は「より厳格に指導と取り締まりを行う」と強調した。

 永信通り一帯では再開発計画があり、地権者や建物所有者らとの協議が続いている。趙区長は「再開発事業が進めば、性売買集結地は完全に無くなる」と述べた。

 趙区長は集結地で働いていた女性について、「人権と福祉を最優先にし、別の仕事に就くための職業訓練などを通じて、新しいスタートを切れるよう全力で支援したい」と述べた。【ソウル福岡静哉、日下部元美】

毎日新聞

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