ネパール土石流、死者392人に 新たなせき止め湖が決壊の恐れも

2026/08/28 11:35 

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 中国紙「環球時報」は27日、大規模な土石流や洪水が発生したネパールと中国の国境付近で、新たに大規模なせき止め湖が形成され、決壊の危険性が高まっていると報じた。今後3日間で300万立方メートルの水が湖に流入する可能性があり、再び大規模な洪水を招く恐れもあるという。捜索や救助活動が続く中、2次災害のリスクも強まっている。

 英BBCなどによると、ネパール警察は27日夜、これまでに389人の遺体が見つかったと明らかにした。中国側の3人と合わせ、これまでに判明した死者は計392人となった。このほか、多数の外国人を含む1400人以上が行方不明で、ツアーに参加していたとみられる日本人5人の行方も分かっていない。5人は子どもを含む一家で、災害が発生した26日に中国側からネパールに入国したとの情報がある。

 ◇氷河の決壊、頻度や規模が増大

 今回の土石流や洪水は、山岳地帯の斜面から崩れた氷河などが川をせき止めた後に決壊して引き起こされた可能性が指摘されている。報道によると、ネパール側の河川の合流地点付近では別のせき止め湖ができており、当局が分析を進めているという。ネパール水文気象局の担当者は「ヒマラヤ地域では氷河の決壊や雪崩が相次いでおり、過去5年間で5件以上の事例が確認されている。気候変動などが原因で、その頻度や規模は増大している」と指摘した。

 一方、中国国営新華社通信は27日夜、西部チベット自治区シガツェ市キドン県を襲った土石流の災害現場から、当局が被災者499人や取り残された観光客555人の避難を完了させたと報じた。米50トンや小麦粉20トンなどの食料のほか、折り畳みベッドなどの寝具も被災地に届けられたという。 

 新華社によると、中国自然資源省の専門家は、土石流が秒速約50メートル(時速約180キロ)の極めて速い速度だったと指摘した。【ニューデリー松本紫帆、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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