「最も親しみやすい日本人作家」 東野圭吾さん死去、韓国で衝撃

2026/07/27 19:43 

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 小説家、東野圭吾さんが死去したことを韓国メディアも27日、一斉に速報した。

 東野さんは韓国でも日本を代表する作家として知られ、作品は書店のベストセラーランキングで1位になることも多い。スポーツ紙「スポーツ朝鮮」は「韓国の読者にとって最も親しみやすい日本の小説家」と評価し、「彼の突然の訃報に韓国の読者からの哀悼も続くだろう」と伝えた。

 ソウル市内の書店には27日、東野さんを追悼する特設コーナーが設けられた。「韓国でも21世紀に最も愛された外国作家の一人だった」との紹介文が添えられていた。ファンだという女性会社員(34)は「今、亡くなったと知りました。ショックです。改めて東野さんの作品をじっくり読んでみたい」と話していた。

 東野さんは2006年に直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」で幅広く知られるようになり、12年に日本で単行本が出版された「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は韓国で約170万部を売り上げた。14年には韓国のインターネット書店大手インターパークが販売部数と読者投票を基に選ぶ「今年の作家」に、韓国人作家を抑えて選ばれた。

 「さまよう刃」や「容疑者Xの献身」の映画は韓国でリメークされ、今年4月には動画配信サービス「ディズニープラス」が「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を原作とする韓国ドラマシリーズの製作を発表していた。

 朝鮮日報は23年、東野さんについて「彼の名前は韓国でも一つの現象として知られている」と評した。作品が韓国でも愛される理由について、東野さんが「子供の頃、私は本をあまり読めませんでした。あの頃の私自身も楽しく読めるように努力しました。それが多くの人々に受け入れられる理由の一つだと思います」と語った内容を伝えていた。

 朝鮮日報東京支局の金東炫(キムドンヒョン)記者は、高校生の時に読んだ「白夜行」が初めて読んだ日本の小説だったという。当時は中国の経済成長を背景に中国語を学ぶ学生が多かったが、「東野さんの作品に夢中になり、日本語・日本文学を専攻することを決めた」と振り返る。 金さんは「ゲームやスポーツ以外に興味がなかった高校生でも簡単に引き込まれるほど面白かった」と言い、「最近注目される日韓の推理小説作家の多くは、東野さんの作品の影響を受けて育ったはずだ。彼が残した遺産は今後も受け継がれていくだろう」と惜しんだ。【ソウル日下部元美、福岡静哉】

毎日新聞

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