ヒズボラ指導者「主権の放棄で無効」 イスラエルとの枠組み合意

2026/06/28 09:17 

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 イスラエルとレバノンが和平の実現に向けた枠組みに合意したことを巡り、レバノンの親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者、カセム師は27日「レバノンの主権を放棄するもので、無効だ」と非難した。レバノン戦線は米国とイランの協議を不安定化させる要因となっており、枠組みが機能するかは不透明だ。

 イスラエルとレバノンが26日に合意した枠組みでは、イスラエル軍がレバノン南部の一部地域から撤退し、レバノン軍が治安維持を担うなどとされている。ただイスラエルは、ヒズボラが武装解除するまではレバノン南部にとどまると強調している。

 カセム師は枠組みについて、避難住民の帰還権を放棄したものだと主張。イスラエル軍の撤退とヒズボラの武装解除を結びつけるのは「非常に危険で、我々は(イスラエル軍による)占領が終わるまで作戦を継続する」と強調した。

 イスラエル軍によるレバノン南部での攻撃は27日も続いた。レバノン国営メディアによると、南部ナバティエで軍による無人航空機(ドローン)の攻撃があり1人が死亡した。イスラエルメディアによると、イスラエルはヒズボラが今後、枠組みを不安定化させるためにイスラエル領土などに攻撃を仕掛けることを警戒しているという。

 一方、イラン情勢を巡っては、英海軍の関連機関UKMTOは27日、原油輸送の要衝、ホルムズ海峡を航行していたタンカーに飛行体が衝突したと発表した。攻撃主体は明らかになっていない。

 ホルムズ海峡周辺では25日にイランが貨物船を攻撃したことを受けて、米国が26日、イランのミサイルやドローンの保管施設などを攻撃したと発表。これに対して、イランも米軍の拠点を攻撃した。

 米中央軍は27日にも、イラン国内の通信システムなど複数の標的への空爆を実施したとX(ツイッター)で明らかにするなど、覚書の署名後も緊張状態が続いている。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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