中国海警局、台湾東部でパトロール 日比首脳の境界画定に反発

2026/06/01 16:48 

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 中国海警局の姜略(きょう・りゃく)報道官は1日、台湾東部の海域でパトロールを実施したと発表した。高市早苗首相とフィリピンのマルコス大統領が5月28日の首脳会談で、両国の排他的経済水域(EEZ)や大陸棚が重なる海域で国際法に基づき境界を画定させる交渉を始めることで合意したことに対し、中国が反発した形だ。

 姜氏は談話で「日本とフィリピンが台湾東部海域での境界画定交渉を一方的に発表し、中国の領土主権と海洋権益を著しく侵害したことに対し講じた必要な措置だ」と説明。「中国の主権と権利を侵害するあらゆる違法行為をただちに停止することを求める。海警局は領土主権と海洋権益を断固として守る」と強調した。

 中国は、南シナ海のほぼ全域や台湾周辺の海域に権益が及ぶと主張している。中国外務省の毛寧報道局長は29日の記者会見で、日本とフィリピンによる境界画定交渉の合意について質問を受けた際、対象が台湾東部海域だとした上で、中国が同海域に「EEZと大陸棚を有している」と主張。「両国に厳正な申し入れを行った」と述べ、抗議したと明らかにしていた。

 台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は1日、中国海警局による台湾東部海域でのパトロールについて、台湾の主権を侵そうとする認知戦の一環だと批判した。海巡署によると、1日午前11時ごろ、海警局公船2隻が台湾南東に位置する蘭嶼(らんしょ)島の東南東約50カイリ(約90キロ)にいるのを確認。公船を派遣し監視しているという。

 台湾外交部(外務省に相当)は1日、日比両国が境界画定の協議開始で合意したことについて、平和的対話を通じて海洋問題の解決を図るものだとして歓迎する声明を発表した。【北京・畠山哲郎、台北・林哲平】

毎日新聞

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