中国外相「全面的な停戦へ猶予許されない」 イラン外相と会談

2026/05/06 18:37 

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 イランのアラグチ外相は6日、中国側の招請で北京市を訪問し、王毅外相と会談した。アラグチ氏はイラン情勢と対米交渉の最新状況を説明。王氏は「全面的な停戦へ一刻の猶予も許されない」と述べ、中国が中東地域の安定のために役割を果たす姿勢を示した。

 5月中旬にトランプ米大統領の訪中が予定されるのを前に、中国とイランは緊密な連携を確認し、それぞれが米国をけん制する思惑があるとみられる。

 米国・イスラエルが2月末にイランへの軍事攻撃に踏み切って以降、アラグチ氏が訪中するのは初めて。

 中国側の発表によると、王氏はイランの立場に理解を示しつつ「停戦交渉の堅持が特に重要だ」と強調。中国にとっても重要な交易ルートであるホルムズ海峡の封鎖問題を巡り、王氏は「当事国は国際社会の強い呼びかけに速やかに応えるべきだ」として通航の正常化を訴えた。

 一方、米国が重視する核開発問題について、王氏は「核兵器を開発しないというイランの約束を称賛し、同時にイランには平和的な核利用の権利があると認識している」と指摘した。

 アラグチ氏は「イランは中国を信頼しており、中国が停戦実現のために引き続き積極的な役割を発揮することを期待する」と表明。ホルムズ海峡の通航問題をできるだけ速やかに解決する意向を示し、中国側の懸念に配慮を見せた。【北京・河津啓介】

毎日新聞

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