「偉大であるために」 トランプ氏、対イラン作戦に理解求める
トランプ米大統領は17日、米西部アリゾナ州で開かれた若者中心の保守系団体の集会で演説し、対イラン軍事作戦を巡る反対論を念頭に「(世界で)偉大であり続けるためには時に関与する以外に選択肢はない」と述べて理解を求めた。また11月に予定される中間選挙に向け、共和党の結束を訴えた。
集会は保守系団体「ターニング・ポイントUSA」が主催した。同団体は2025年9月に大学の屋外イベント中に射殺された保守活動家、チャーリー・カーク氏が創設。24年の大統領選で若者世代の集票に貢献し、トランプ氏の勝利を支えたとされる。トランプ氏は演説の冒頭、会場に駆けつけた「全ての若い人たちに感謝したい」と述べ、同団体による中間選挙への支援にも謝意を示した。
米CBSテレビと調査会社ユーガブが8~10日に実施した世論調査では、イラン情勢を巡るトランプ氏の対応への不支持は64%で、30歳未満では72%に上る。若年層を中心に反対論が根強い中、トランプ氏は、イランの核兵器保有を阻止するためだったとして軍事作戦を改めて正当化し、「イランは核兵器を持たなくなる」と強調した。イスラエルとレバノンの停戦期間中は原油輸送の要衝、ホルムズ海峡を開放するとしたイランの発表に言及し「世界にとって素晴らしい日になる」と主張した。
そのうえで2期目の政権発足後、国境対策の強化や犯罪対策、大型減税などで成果があったと主張。大統領の所属する政党は中間選挙で苦戦するケースが多いと指摘し、「豊かで強く、誇りに思える米国を望むなら共和党に投票すべきだ」と呼びかけた。
集会に駆けつけた地元の大学1年生、マーベリック・ベニョーラさん(18)は、トランプ氏のイラン対応について「難しい時期ではあるが、新たな戦争を防ぐためには必要だ。今回の中間選挙で初めて投票するが、共和党は勝つと思う」と期待を語った。
一方、会場の外ではトランプ氏に抗議するデモが行われた。近くに住む飲食店従業員、エミリー・アナヤさん(26)は「イランで戦争する理由は何一つない。トランプ氏は弾劾されるべきだ」と批判した。【アリゾナ州フェニックス金寿英】
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