4月に訪中の台湾野党・国民党主席「平和と安定の第一歩に」

2026/03/30 18:38 

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 台湾の最大野党・国民党は30日、鄭麗文(ていれいぶん)主席(党首)が中国共産党の習近平総書記の招待に応じ、4月7~12日の日程で中国を訪問すると明らかにした。

 台湾政策を担当する共産党中央台湾工作弁公室も同日、「国共両党の関係や両岸(中台)関係の平和発展を進めるために招待した」と発表した。

 鄭氏は江蘇省、上海、北京を訪問する。習氏と会談する見通しで、国共両党トップの会談が実現すれば、2016年11月に洪秀柱主席(当時)が北京で習氏と会って以来、9年半ぶりになる。

 中国は対中融和的な姿勢を強く打ち出す鄭氏と連携することで、中国と距離を置く与党・民進党の頼清徳総統に対し、さらに圧力をかける構えだ。

 鄭氏は台北市の党本部で記者会見し、「両岸の平和と安定を成功させる第一歩になることを望む」と話した。

 25年11月に主席に就任した鄭氏は、頼氏の対中強硬姿勢が台湾海峡の緊張を生んでいると主張し、26年上半期に訪中して習氏と会談したい意向を示していた。2月には国共両党の関係者によるフォーラムが9年ぶりに北京で開催され、国民党の副主席があいさつした。

 鄭氏は記者会見で「92年合意の堅持と台湾独立への反対」が中台に共通する政治的な基礎だと強調し、全世界が「一つの中国」政策を取っていると述べた。国民党政権時代の1992年、中台双方の窓口機関が「一つの中国」原則の内容について事務レベルで合意したとされるが、民進党は文書がないとして合意の存在を認めていない。【台北・林哲平、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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