トランプ氏、イランとの合意「早い可能性」 強硬手段も示唆

2026/03/30 17:49 

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 米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を巡り、トランプ米大統領は29日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで「(イランの)石油を奪うことが望ましい」と述べ、原油取引の拠点であるカーグ島の占拠を検討していることを明らかにした。

 一方で、仲介国パキスタンを通じたイランとの協議は順調だとし、「合意はかなり早く成立する可能性がある」とも主張した。

 トランプ氏は早期の作戦終了を目指しているとみられる。米軍の追加派遣で地上作戦の準備を進めると同時に、交渉を通じた解決にも意欲を示し、イラン側に圧力を強めている模様だ。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、トランプ氏がイランが保有する約450キロのウランを回収するための軍事作戦を検討していると伝えた。複雑かつリスクの高い作戦で、米軍部隊がイラン国内に数日以上とどまる可能性が高いという。トランプ氏は側近に、戦闘終結の条件としてイラン側にウランの引き渡しを求めるよう指示しており、要求が通らなければ強硬手段に出る構えだ。

 トランプ氏はFTのインタビューでは、1月にマドゥロ大統領を拘束し、石油取引を管理下に置いた南米ベネズエラを例に出し、イランでも「石油を奪うことが望ましい」と語った。カーグ島については「多くの選択肢がある」と述べるにとどめた。

 パキスタンのダール副首相兼外相は29日、米国とイランの協議が数日内に実現する見通しだと表明した。首都イスラマバードでの開催を調整しているが、停戦条件を巡る両国の隔たりは大きい。ダール氏は同日、トルコ、エジプト、サウジアラビアの外相らと会談。その後の声明で、戦闘の早期かつ恒久的な終結の方策について話し合ったとしている。

 米軍とイスラエル軍は29日もイランを攻撃。イランメディアによると、ホルムズ海峡に面する港湾都市バンダルアバスでは5人が死亡した。イラン保健省は戦闘開始以降の死者が2000人を超えたと発表。このうち200人以上が子どもだという。

 国際原子力機関(IAEA)は29日、イスラエル軍の攻撃を受けたイラン西部アラクの重水炉施設が稼働不能になったと明らかにした。【ワシントン松井聡、ニューデリー松本紫帆、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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